
「水中の石上に生ずる草」をアイヌ語で「こむぶ」ということから「こんぶ」に転じたとする説です。
また、アイヌ語では昆布のことを「コンプ」「クンプ」「サシ」といい、これが「コンブ」になったとも言われています。 |

平安時代前期に、源順によって編纂された『倭名類聚鈔』の中で、19種の海藻類が紹介されています。海藻類は語尾に「モ」「モハ」「メ」「ノリ」がつけられ、昆布は「比呂米」(ひろめ)「衣比須米」(えびすめ)の万葉仮名があてられています。
ヒロメは「広布」、エビスメは「夷布」と和製文字も工夫されており、「広布」が音読されて「コウフ」になり「コンブ」になった、あるいは、蝦夷から胡(こ)の賦(ふ)(貢ぎものという意味)になり、「コフ」から「コンブ」になったと言われています。 |

中国には『爾雅』という紀元前820年頃の百科事典のような書物があり、この中に「綸布」(くわんぷ)という記述が見られるそうです。昆布を産しない中国では、アイヌから昆布を買い入れていたと考えられるので、昆布に「綸布」という言葉を当て、時代を経ていくうちに「クワンプ」が訛って「コンブ」になり、その言葉が唐の書物を通じて逆に中国から日本に入ってきたと言われています。 |